熱中症の予防等のために温湿度計を設置している家庭も多くなっているようだが、以外と知られていないのが湿度計の値の精度。
我が家にも湿度計が全部で5個(どれも2,000円前後の物)あるのだが、全ての値が全く同一の値を示している訳ではなく、場合によっては10~20%近くも差がある事がある。
これでは、どの値を信じれば良いのかわからず、もはや湿度計の意味を持っていない。
そこで、何とか自宅の湿度計の値を正確な値に校正出来ないか調べてみた。
そこで見つかったのが、「飽和塩法」というキーワード。
簡単に説明すると、純水にこれ以上溶けなくなるまで食塩を溶かし、密閉空間に置いておくと、その空間の湿度は75%になるという性質。
これなら一般の家庭でも簡単に行えそうなので、早速必要な物を集めた。
用意した物
校正する湿度計
それから、校正する湿度計の裏側の蓋を無理やり取り払った。
※保証外になるので、自己責任で。
内部にはゼンマイのような金具が2つ固定されている。これは「バイメタル式湿度計」と呼ばれていて、この湿度計には「温度計」と「湿度計」の2つのゼンマイが中央に固定されている。
これは、校正する上で少しばかり厄介(湿度計のゼンマイを校正しようとすると、温度計のゼンマイも動いてしまう)なのだが、今回は温度計の方のゼンマイは無視する事にした(大幅に狂ってしまうが仕方が無い)。
必要な物が揃った所で、調整を始める。
手順.1
陶器製の皿に精製水と食卓塩を適量入れ、飽和食塩水を作成する。
グリコ...^^;
手順.2
チャック付ポリ袋の中に、手順.1で作成した皿と湿度計を入れ、チャックを閉じる。
この状態で、30分~1時間程度放置。
手順.3
チャック付ポリ袋の中から湿度計を取り出し、湿度計の針が75%になるように調整する。
再度、チャック付ポリ袋の中に湿度計を戻し、湿度計の針が75%で安定するようになれば完了。
湿度計が複数ある場合は、全ての湿度計について上記のような作業を行う必要は無いように思う。
一度、全ての湿度計を同じ場所に設置し、今回校正を行った湿度計を基準にして、どれだけの誤差があるかをメモしておけば、おおよその値は把握出来る。
付箋に誤差をメモして湿度計に貼り付ける等の工夫でも良いだろう。
今回校正を行った湿度計は調整機能が無い物だった為、無理矢理裏面のカバーを取り去ったが、初めから値を調整出来るような湿度計を購入すると無駄な作業をしなくて済む。
しかしながら、そのような湿度計は高価なものが多いのが悩みどころ。
もっと手軽に校正する方法として、乾湿計という物もある。
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